「栃木から世界へジャンプ」は、毎週火曜日の朝9:30分からレディオベリーで放送されている番組と連携し、栃木県から海外に進出するビジネスのサポートと、栃木県でグローバル人材を採用するためのサービスを提供するウェブサイトです。

第0話
「これを読めば、どんな社長でも海外進出ができる話」スタートです。

<日付:2018年05月01日>

本当なんですって。
英語なんて中学生のときに取った英検4級レベルですし、海外旅行だってツアーでしか行ったことないですし、そんな私がベトナムに会社を設立して、今では社員15名もいるんですって。
すごいですよね。
いや、自分でも思うんですよ。
よくやれているなと。

でも、必死ですからね。今でも。

だって、日本では地方のウェブサイト制作会社でエンジニアを募集しても、応募者は全然来てくれないわけです。
また仮に応募があったとしても、いわゆる4大卒で技術系の学部出身者の学生などは皆無なわけです。
一方で、この分野の技術が変化するスピードはすごく早い上に、大きな仕事を受注しようとすればその分の人数が必要になるというわけで、生きていくためには計画的に採用が可能であり、またその人材が優秀であればあるほどいいということで、海外に活路を見出すという選択しか残されていなかったわけで、それゆえ右も左もわからないまま海外進出をしてしまったわけで、結果、今でも必死に頑張っているわけです。
ときどきのランチビールと、ビーチサイドでの休日をご褒美にして。

でもおかげさまで今では、ベトナム子会社の事業貢献度も高まってきており、今後もその割合は伸びる見込みですし、ベトナム子会社の運営はベトナムのスタッフだけで対応出来ているなど、当初に比べればずいぶん楽になっていますけれど。

海外進出して、これから地方の中小企業は、海外をどう活用していくかを2つの方向で考えることが重要だと実感しました。
1つは、海外の人材をどう活用していくのか?
先ほども申し上げたとおり、地方の中小企業にとって採用環境はますます悪化することが予想されます。
そんな中、海外人材をどう活用していくかを検討することは不可欠です。
具体的には、製造業であれば海外に生産拠点を移すことで、国内の採用そのものを不要とする方法があります。ウェブサイト制作拠点をベトナムにも設けたという点では、弊社もその一例と言えます。
また、国内拠点での人材不足に対応するため、海外人材を国内で活用する方法があります。弊社では、国内拠点でもベトナム人スタッフを採用し、活躍してもらっていますが、サービス業や流通業などはこちらの方が有効だと思います。
2つめは、自社のマーケットとして海外を活用すること。
国内市場でどう生き残っていくかを考えるのも重要ですが、成長率ほぼ0%の市場で頑張るよりも、成長率7%や10%という市場を狙う方がより投資対効果が期待できる可能性が高いと思います。
またその成長性を鑑みれば、国内と異なる業種に自らチャレンジすることや有望な事業に投資するなど、自社のビジネスポートフォリオに海外ビジネスを組み込むことは、今後の中小企業経営にとって重要になっていくのではないでしょうか?

ただし、やはり海外活用を実際に検討するとなると、具体的にどのようにすればよいのか?あるいは、どのようなリスクやトラブルが起こり得るのか不安なものです。
そこで、弊社が手探りで海外進出をしたお話をさせていただくことで、是非、皆さまの何かの参考になればと思い、恥をしのんでこれまでの経験をこちらに掲載させていただくことにしました。
文章も下手ですし、内容も本当に拙いものですが、地方の中小企業が自力で海外進出した実例として、何らかのお役に立てれば幸いです。
どうぞ、よろしくお願い申し上げます。